人生

得意なことしかやらない、それが平凡な人の戦略だ!

今回の記事は「天才」ではない「普通の人」が取るべき戦略、がテーマです。

自分が天才だと思っている人には必要ないかもしれません。

(この記事を読んでいる方にそんな人はいないと思いますが…)

平凡な人でも充実した人生を送ることはできるはずだ、そんな私からのメッセージを今回はお伝えします。

世の中には「天才」が存在する

少し残酷な話ですが、世の中にはいわゆる「天才」と呼ばれる人々がいます。

  • 海外の有名大学を飛び級する人
  • 常識外れの記憶力を持つ人
  • 絶対音感を保有する人
  • 複数の言語をいとも簡単に話せるようになる人
  • 驚異的な運動神経や身体能力を持つ人

などなど…

その能力は生まれつきの才能による部分が大きく、普通の人間がどう頑張っても超えることのできないものです。

天才に追いつこうと頑張れば「秀才」にはなれると思います。

ただ秀才はあくまで普通の人間の範疇であり、天才との間には遙か高き壁があります。

どうあがいても天賦の才には敵いません。

では凡人は、普通の人は、成功を手にすることはできないのか?

幸せに生きることはできないのか?

そんな訳はありません。

普通の人でも満足できる成功や自分なりの幸せを掴むことは可能です。

ただ、そのためには天才の行動原理とは異なる戦略を取る必要があると私は考えています。

以下ではその戦略について解説していきます。

「普通の人」が取るべき戦略

自分が得意なことだけをやる

「いきなり何を自分勝手なことを!」と思われたかもしれませんが、決して冗談ではなく、至って真面目な戦略です。

受験勉強をはじめとして、日本では「苦手を克服する」ことが重要視され過ぎていると私は感じています。

先日も電車の中で、某学習塾の広告に「苦手はぜんぶ、伸びしろだ。」と書いてあるのを見て辟易してしまったことが記憶に新しいです。

社会で生きていく上で、多少は苦手を克服することも必要なのかもしれません。

ですが、苦手を矯正するための努力は辛くてモチベーションが上がりにくいですし、得意を伸ばす努力に比べて費用対効果が確実に低いです。

我々は普通の人間だからこそ、限りある人生の中で苦手を直している時間が勿体ない。

苦手の克服に費やす時間があったら、代わりにその時間を得意を伸ばすことに使い、自分の得意なことに徹底的に、集中的に取り組む。

その方が間違いなくより多くの成果を生み、充実した人生となるはずです。

得意なことをやれる環境を創り出す

1つ目の戦略では、自分の得意なことだけをやるべきだと主張しました。

しかし、何も考えずただ生活しているだけでは、得意なことをやれる機会はそう多くありません。

自ら意識的に、得意なことに取り組める機会や自分の能力を最大限に発揮できる環境を生み出していく必要があります。

例えば私の例を挙げると、私は性格上「口頭での会話」がどちらかと言えば苦手です。

その代わり、文字や文章で自分の考えや想いを伝えることは得意です。

この性質を活かすために、必ずしも対面での会話や電話で話す必要がないのであれば、メールやTeams、LINEなどの文字によるツールを意図的・積極的に使っています。

その方が仕事の能率が高まり、精神的な安定にも繋がっていると感じます。

その他にも想定される例を挙げれば、

・周りの視線がなく、人がいない方が仕事がはかどる
→時差出勤やテレワークを積極的に活用する

・人に教えるのが上手い
→物事を教える仕事に転職したり、副業をする

・コミュニケーション能力が高く、チームプレーが得意
→人との関わりが多い部署に異動する

・プレッシャーがない方が仕事が上手くいく
→昇進を目指さない(笑い事ではなく、真面目な話です)

・芸術的センス(絵、音楽、文章など)がある
→時間を捻出し、創作活動をして積極的に世の中に発信する

などの工夫が考えられます。

天才は自分の置かれた環境が多少悪くても、それをものともせずに抜群の成果を生み出すことができます。

でも我々はそうではない。

普通の人間であるからこそ、自分が得意なことをやれる環境を創り出すことに最大限の力を注ぐべきではないでしょうか。

得意なことを継続する

天才であれば、一度のひらめきや行動で世の中に大きな影響を与えることができます。

例えばジョン・レノンは類まれな才能で神がかり的なメロディの曲を生み出し、大衆の心を掴むことができました。

普通の人にそんな大それたことは無理かもしれませんが、物事を継続することでそれなりに大きな成果を生み出すことは可能です。

かの有名なAKB48も一人一人はごく普通の人ですが、小さな劇場で長年地道に活動を続けてきたことで時代の波に乗れ、ブレイクにつながっています。

この「物事を継続すること」はとても重要であると共に、簡単に見えて非常に難しいことでもあります。

皆さんにとっても思い当たる節のある、耳の痛い話ではないでしょうか。

ですが、「自分の得意なこと」であればそれほど苦労することなく継続できると思います。

得意なことなら、強い愛と情熱を持ってやり続けることができる。

愛と情熱を注ぎ続けることで、時として爆発的なエネルギーが生まれる。

天才のように一発でとてつもない成果を生み出すことはできないかもしれません。

だとしても、普通の人なりのやり方で愚直に得意なことを継続した結果は、果てしなく大きなものになるはずです。

得意なことを継続しても、大きな成果を出せなかったら?

ここまでで私が考える、普通の人が取るべき3つの戦略を解説してきました。

すなわち「身を置く環境を主体的に整え、自分が得意なことを地道に継続する」ことで、天才ではない凡人でも大きな成果を出せる可能性があると言えます。

ただしあくまで「可能性がある」であり、頑張っても思うような大きい結果を残せず、志半ばで力尽きることになってしまうかもしれません。

この場合、その人生は「不完全なもの」という烙印を押されてしまうのでしょうか?

いや、そんなことはありません。

仮に世の中を動かすような大きな成果にならなかったとしても、自分の得意なことを生き生きと情熱的にやり続ける姿は、必ず周囲の人の目に留まります。

そして家族や友人、同僚といった身の回りの人達の心に何かしらプラスの影響を与えます。

表面上は目に見える影響がなくても、その人の深層心理にはあなたの残した、生き生きとした姿が刻まれています。

普通の人に世の中を変えることができるかどうかは、時と運に左右される。

でも、自分の身近な人に対してであれば、努力次第で絶対に良い影響を与えられる。

その充実感はきっと計り知れないものであり、十分満足できる人生と言えるのではないでしょうか。

まとめ

以上、今回のコラムは「天才ではない普通の人が取るべき戦略」について解説しました。

あくまで私の一意見ではありますが、皆さんの生き方の一つの参考になってくれれば幸いです。

最後に、ノーベル平和賞も受賞した、かの有名なマザー・テレサの言葉を紹介します。

ずば抜けた才能を持たない普通の人にも勇気を与えてくれる言葉です。

私たちは、大きいことはできません。小さなことを大きな愛をもって行うだけです。


この言葉の真意は、「人間は最初からいきなり大きなことは成し遂げられない。小さなことを誠心誠意続けていれば、それがやがて大きな実を結ぶ。」ということです。

私は時折この言葉を思い出して、自分自身を勇気づけています。

皆さんにもこの言葉がきっと大きな力を与えてくれるでしょう。

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