私の好きな言葉の一つに「継続は力なり」があります。
これまでの人生を通じて、物事を継続してきたことが自分の糧に、力となっていることを実感しています。
天才でなくても、自分の好きなことや得意なことを継続すれば、天才に匹敵する能力を身に付けることができる。
今回の記事では、この「継続することの意義」に対する考えを、私自身の経験を踏まえて述べていきます。
内向型の私は物事を継続するのが得意
私自身は内向型であるためか、物事を継続するのが得意な方です。
自分の意志で「やる!」と決めたことは継続して最後までやり遂げることが多いです。
このように物事を地道に継続することで、様々なものを得ることができたと感じています。
以下、その具体的な事例について紹介するとともに、物事を継続する上でのポイントや、どんなものが得られるかを説明していきます。
博士号の取得
私は企業で働きながら大学院にも籍を置き、博士号(工学博士)の取得に挑戦しました。
そして長年実験や論文の執筆に取り組んできた結果、無事に博士号を取得することができました。
博士号というと天才の所業と思う方が多いかもしれません。
実際、博士号を保有している大学の先生はどの方も頭の回転の速さが異常で、センスの塊という感じの、まさに天才と呼ぶにふさわしい人達ばかりです。
一方、私は決して天才ではありません。ごく普通の人間です。それは断言します。
でも、一部の選ばれた天才でなくても博士になれることを証明したかったのです。
結果として挑戦を始めてから実に5年もの歳月がかかりました。
ただ逆に言えば、5年間少しずつ地道に実験と論文の執筆を進めていけば、天才でなくても博士号を取得することができる。
それを証明することができたのではないでしょうか。
このように物事をひたむきに継続することで、天才でなくとも遠い高みへ辿り着き、天才と渡り合えるだけの力を身に付けることができると私は信じています。
会社の若手勉強会
現在私は職場の若手を集めて、定時後に月1回の頻度で自主的な勉強会を主催しています。
内容としては、毎回代表者2人が各自の業務・研究内容(研究職なので)を発表し、質疑応答・意見交換するというものです。
この勉強会は最初に立ち上げてから丸3年が経過し、4年目に突入したところです。
完全に自主的な勉強会であるにも関わらず、なぜここまで続けられているのかというと
- 純粋に交流が楽しい
- 職場の若手の成長に貢献できていると感じられる
- 司会者、ファシリテーター的な立ち位置が自分にとても合っている
- 自分に決定権や主導権がある
といったことが挙げられます。
つまり、自分が好きで得意で意義を感じられることなので続けられているという訳です。
これは重要なことだと思っていて、自分の好きor得意なことであれば、誰でも無理せず自然と継続できるのではないでしょうか(苦手なことを続けたいと思う人はあまりいないでしょう)。
また、継続することで得られる大きな物の一つが「信用」だと思います。
もちろん打算的に考えてやっている訳ではなく、あくまで結果としてですが、私が勉強会を地道に継続して開催してきた結果、他の若手からの信用や濃い繋がりを築けている実感があります。
そして、丸3年勉強会をやり続けてきたことで、勉強会メンバーとして定着してくれる若手社員が増え、さらには毎年新しく入ってくる社員を取り込み、徐々に規模を拡大することができています。
勉強会を開催し続けて本当に良かったと思っています。
計画せずに継続する
世の中では、よく
- 明確な目的やビジョン、戦略を持って継続する
- 正しいやり方、結果が出るやり方で継続する
- 緻密な計画を立ててそれに沿って継続する
のように、色々と条件をつけた上で継続することを推奨する人もいますが、私はその必要はないと思っています。
あれこれ先のことを考えても未来は誰にも分からないですし、ハードルを上げてしまうと継続するモチベーションが下がります。
継続していく中で見えてくる景色があるはずです。
自分が好きor得意なことであれば苦痛なく継続できると思いますし、継続する中で自然と自ら試行錯誤や改善をするようになるでしょう。
そういう意味でも、自分の好きなことや得意なことを選んで継続するのが非常に重要だと考えています。
まとめ
今回の記事では「物事を継続することの意義」に対する私の考えを、自信の経験も交えて述べました。
それをまとめると、以下のようになります。
- 物事をひたむきに継続することで、ごく普通の人間でも、天才に匹敵する力を身に付けることができる
- 自分の好きなことや得意なことであれば負担なく継続することができる
- 地道に継続することで「信用」が得られる
- 計画や戦略、ビジョンはなくていいので、まず継続してみる。継続していく中で見えてくるものがある
物事を継続することは簡単なようで意外と難しいかもしれません。
その一方で、継続することはすぐに結果が出なくても、必ず最終的には大きな力となり、大きな結果を呼び込むと信じています。
それは、私自身の経験からも身をもって感じています。
もし今回の記事を読んだ皆さんに勇気を与えることができたのであれば、私はとても嬉しいです。
継続は力なり。
継続は、嘘をつかない。