HSP

HSPに友達がいないのは、友達という関係性が向いていないから

今回は、多くのHSPが抱えている「友達がいない」という悩みを取り上げます。

なぜHSPには友達がいない、少ないと感じている人が多いのか?

その理由と、友達がいないという悩みの解決策について私の考えを書きました。

HSPは友達がいないことで悩みやすい

どうもHSPには友達がいない、少ないことで悩んでいる人が多いようです。

かくいう私自身も、友達がほとんどいないことに長年悩み続けてきました。

・小学校~大学までの学生生活を通じ、周囲の人とイマイチ仲良くなれなかった

・他の人同士は楽しそうに話していても、自分と話す時は遠慮しているような、気を遣われているような感じがする

・何かのグループに入ろうとしても、どこか自分だけ浮いているような、場違いのような感じがする

・社会人になった今では学生時代の知り合いとはほぼ関わりがない

といった感じです。

また、ネットで「HSP 友達いない」と検索すると

・HSPに友達がいない、少ない理由
・HSPが友達を作る方法

に関する情報サイトやブログ記事が山ほど出てくることからも、HSPが友達作りでいかに悩んでいるかが読み取れます。

HSPに友達がいない理由

HSPに友達がいない理由は調べればたくさん出てきます。

例えば、

  • 自分から連絡したり誘ったりできない
  • 気を遣いすぎて疲れてしまう
  • うまく自己主張や自己開示ができない
  • つい人を避けてしまう
  • 相手のペースに合わせすぎる

などです。

もちろんこれらは根拠や説得力があり、ある程度的を得ているでしょう。

しかし、私はもっと”これだ!”という決定的な理由があると考えています。

それは「HSPは友達という関係性が向いていないから」です。

HSPには友達という関係性が向いていない

「友達」という関係性は、人と人との心理的な距離がかなり近い関係性だと私は思っています。

家族、恋人の次に距離が近いのではないでしょうか。

その距離感の近さゆえ

  • ケンカする
  • お互いをバカにし合う
  • 雑な言葉を使う
  • 遠慮なく意見をぶつける

といった場面が頻繁にあります。

そういった「ノリ」を通じて仲良くなる側面があるのでしょう。

だからこそ、友達という関係性を築くことそれ自体に、人それぞれ向き不向きがあるはずです。

非HSPの鈍感な人にとっては、友達同士の遠慮のない言動や行動も特に不快ではなく、気にならないのでしょう。

一方、HSPは

  • 他人の言動にとても敏感で傷付きやすい
  • 他人にいつも気を遣い、迷惑をかけまいと意識している
  • 人との距離感やパーソナルスペースが広い傾向がある

というように、距離感の近い人間関係に適さない特徴を持っています。

他人と友達関係を築くためにはある程度自己開示し、時に傷つきながら、近い距離感でお互いを理解しなければなりません。

それはHSPにとって苦手なことや嫌なことのオンパレードです。

これらのことから、HSPにはそもそも友達という関係性が決定的に向いていないのだと言えます。

人間関係の形は友達以外にもたくさんある

他人と接点を持ち交流するための人間関係のカタチは、友達という関係性だけではありません。

もっと他にたくさんあります。例えば以下のようなものです。

  • 先生と生徒
  • 師匠と弟子
  • 先輩と後輩
  • 主催者と参加者
  • メンターとメンティー
  • 店主と常連客

このように、人と人とが交流する関係性は無数にあるにも関わらず、世の中では「友達」関係ばかりが重視されているように思います。

みんな「友達」という言葉にあまりにも執着しすぎではないか。

友達関係をうまく築けない、友達がいない人はまるで欠陥人間であるかのように見なされます。

その考え方はちょっと歪んでいると私は感じます。

人それぞれ物事には得意不得意があるように、人間関係の種類も人によって向き不向きがあるはずです。

友達という単一の関係性に縛られずに、自分が心地よいと感じる関係性で他人との繋がりを持てれば、それで良いのではないでしょうか。

HSPに適した人間関係の形は?

以上の点を踏まえると、HSPは友達がいなかったとしても無理に友達を作ろうとする必要は全くなく、別の形で他人と交流できていれば問題ありません。

それで十分満足感や充実感を得ることができると私は思います。

では、HSPはどういった形の人間関係が向いているのか?

どうすればHSPが他人との良好な繋がりを持つことができるのか?

私が考える答えは「緩やかな上下関係のある人間関係を築く」です。

友達という関係性は、対等な同じ目線で他人と接します。

同じ土俵の上だからこそ、距離感が近くて相手に遠慮がなくなる。

それだとHSPは円滑な人間関係を築くことができません。

一方、先程紹介したような

  • 先生と生徒
  • 師匠と弟子
  • 先輩と後輩
  • 主催者と参加者
  • メンターとメンティー
  • 店主と常連客

という関係性はいずれも「上司と部下」ほど厳格ではない、緩やかな上下関係に根差したものです。

立場の上下があって当然の関係性なので、意識せずとも自然とお互いに一定の距離感が生まれます。

「緩やかな」上下関係なので、よそよそしくならない程度にお互いを尊重し、配慮や気配りをしようという気持ちになります。

HSPの広いパーソナルスペースに踏み込まれる可能性も極めて少ないです。

無理に「友達を作らなきゃ」と頑張る必要はありません。

  • 趣味の習い事(楽器、英会話、ジムなど)の先生
  • 行きつけのバーのマスター
  • 学生時代や会社の先輩、後輩

といった、緩やかな上下関係のある人々との交流を大切にすることで、HSPは自分に合った形で人との繋がりを作れるでしょう。

そもそも、友達がいないことに悩む必要なんてないのです。

まとめ

以上、今回の記事ではHSPの「友達がいない」という悩みの理由とその解決策について説明してきました。

HSPは距離感の近い「友達」という関係性に全く向いていない。

そのため、HSPに友達がいないことはそもそも問題ではなく、「緩やかな上下関係のある関係性」で人と交流できれば充実した生活を送れる。

これが今回の記事のまとめです。

HSPの皆さんはぜひ「友達がいないのは悪いこと」という固定観念を手放し、自分らしい対人関係のあり方を探ってみてください。

応援しています!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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