人生

本当の自分がわからない人に捧ぐ、真の自分の見つけ方

今回のテーマは「本当の自分を見つける方法」です。

青年期には自分探しの旅に出る人がよくいますが、本当の自分を見つけるには根本的に違う方法が必要だと私は考えています。

では、自分を見つけるための真の方法とは…?

その一つの答えを今回の記事で解説していきますので、ぜひ皆さんの参考にしてもらえれば幸いです。

過去最強の気合いと魂を込めて書きましたので、刮目して最後まで読み進めてほしいと思います。

自分探しの旅で自分は見つからない

高校生や大学生の頃になると、

  • 本当の自分とは何か
  • 自分のやりたいことが分からない
  • 自分は何に向いているのか
  • 自分の強みは何か
  • どんな人生を送りたいのか

といったことに関して多くの人が悩み始めると思います。

そして、その答えを見つけられないまま社会人になり、悶々とした気持ちを抱え続けている人も多いのではないでしょうか。

本当の自分を見つけるため、青年期には自分探しの旅に出る人もいます。

実際に私の大学の同級生にも、途中で大学を一年間休学して世界一周の旅をした人がいました。

その結果、彼は本当の自分を見つけられたのかと言うと…

そうでもないようでした。

旅の間は開放感に満ち溢れていて楽しくても、帰ってきたら結局以前と同じような気だるい日常だ…

とモヤモヤした気持ちを語っていました。

私自身も大学生の頃、「何か新しい自分が見つかるかも」と期待して一人で海外旅行をしたことがありますが、特に収穫はなく、私自身にも変化はありませんでした。

本当の自分は外部から与えられるものではない

では、なぜ自分探しの旅で自分は見つからないのか?

それは、本当の自分は外部から与えられるものではないからです。

見ず知らずの人が本当のあなたを知っているはずがない。

異邦の地が本当のあなたを教えてくれるはずがない。

まあ、よく考えれば至極当然のことなのですが。

自分を探すという行為は極めて主体的なプロセスです。

自分自身の内面と真剣に向き合わずに、外側に答えを求めるなんて甘い!

最初から他人の助けを求めようとするな!


自分を探して見つけるとは、己の心の内側を徹底的に掘り下げていくことだと私は考えています。

その具体的な手法を以下細かく説明していきます。

本当の自分を見つける方法

一人の時間を作る

まず一番必要なものは「一人の時間」です。

自分を見つけるための作業を行う上で、他人の存在は「ノイズ」。

周囲に人がいる状況で、自分の心を掘り下げることに集中するのは困難です。

この間、他人の存在は排除しなければならない。

誰にも邪魔されずに思考を巡らせることのできる時間が必要です。

忙しいから…、家族がいるから…、と反論する人もいるかと思いますが、結局は優先順位の問題だと思います。

私からは「頑張って工夫してください」としか言えません。

まとまった一人の時間を取るのが難しければ、通勤時の一人で歩いている時や、お昼休みの時間などでも良いと思います。

心の奥深くを掘り、過去の経験を紐解く

一人の時間が確保できたら、自分自身の過去の体験を片っ端から思い起こし、ひたすらに心の奥深くを掘っていきます。

  • 過去に犯してしまった過ち
  • 人から褒められたこと
  • 自分の価値観と社会の価値観との齟齬
  • 他人から傷つけられた経験
  • 挫折を味わった体験
  • 他人から感謝されたこと
  • 親との関係性
  • 怒りを感じた瞬間
  • 人のためにしてあげたこと
  • どうしても譲れなかった信念
  • 接しやすい人と苦手な人の傾向
  • 他人を羨ましいと感じた場面
  • ケンカした経験
  • 感動して心を動かされた出来事

といった良い体験と嫌な体験をよく思い返し、原因や理由、背景、その時の自分の心情を徹底的に考察し、根底にある価値観や行動原理を解読して紐解いてゆく。

そうやって自分自身に真正面から向き合うことで、自分の心の奥底に渦巻いている

  • 痛み
  • 怒り
  • 恨み
  • 驕り
  • 悲しみ
  • 狡猾さ
  • 偽善
  • 嫉妬
  • 罪悪感
  • 劣等感

などの負の感情と全力で対決していきます。

何度も何度も自分の心の闇と真正面から向き合う

この自分の内面を徹底的に掘り下げていく作業は、一度行ってしまえば終わりというものではありません。

そんな簡単に自分を見つけることなど、できるはずがない。

来る日も来る日も自分の心を見つめ、掘って掘ってひたすらに堀りまくる。

繰り返すことで自分とは一体何者なのかがおぼろげに見えてくる。

そのたびに新しい発見があるのです。


このプロセスはとても苦しいものかもしれません。

自分の醜い側面を直視することは、きっと激しい痛みを伴います。

自分の心の奥の闇には、ヘドロのような汚い感情も巣食っているでしょう。

その愕然たる事実を受け止めきれず、吐き気すら催すかもしれない。

それでも歯を食いしばって自分自身と向き合い続けるのです。

利己的な満足や幸せのために、これまでの人生で数多の人を傷付けてきた、醜悪なこのワタシを真正面から見据えて対峙する…!

耐えて耐えてひたすらに耐え続けて、己の心と言う名の深い闇の底に、精一杯手を伸ばし続ける。

そうすれば、最後には必ず光が見つかるはずです。

自分を受け入れる

こうして自分の負の感情と徹底的に向き合っていると、ある点を超えた所から、不思議と前向きな気持ちが生まれてきます。

谷底まで自分を落としきれば、あとは上に昇るだけということです。

自分はダメな部分が沢山ある、クズみたいな人間かもしれないけれど、良い部分も沢山あり、他人に負けない才能だって持っている。

ダメな部分を受け入れた上で、自分なりに頑張って生きていこうと。

徹底的に自分と向き合い続けた結果、「良い部分」や「才能」がはっきりと見えるようになってきます。

そして、ありのままの自分を受け入れる覚悟が湧き上がるのです。


今まで見ないように目を背けて心の奥にしまい込んできた、過去の経験の痛みや悲しみを優しく抱きしめ、解放してあげる勇気もきっと持てるようになるでしょう。

この段階で外部の助けを借りる

それと同時に、ここまで徹底的に自分を見つめる過程で、どうしても自分の頭だけでは分からない、自分の力だけでは解決できない、そんな疑問が明確になってきます。

例えば、

  • 自分と他人の行動原理に決定的な溝を生む根本の原因
  • 自分の性格や気質を構成する科学的、論理的な要因
  • 他の国や民族の価値観と比較した上での自分の考えの立ち位置

などです。

この段階まで到達してようやく、本やネットで情報を集めたり、他人に相談したりといった「外部の助けを借りる」過程に入るのです。

自分探しの旅で本当の自分が見つかるだろうといった、最初から他力本願で無責任な姿勢とは、決定的に一線を画すもの。

比較することすらバカバカしい!

あくまで自力で考え、悩み、悶え苦しみ抜いた末に残ったパズルのピースをはめる、最後の一手として他者の知恵を頼る。

そして得た知恵を基に更に自己の考察を深め、自分の価値観や行動原理、強み、才能などをより正確かつ完璧に把握する。


これこそが主体的な自分の見つけ方と言えるでしょう。

孤独な自分探しには意味がある

「こんな孤独で殻にこもったような自分探しに意味があるのか…?」

と感じる人がいるかもしれません。

実は心理学の分野では「内観療法」というカウンセリングの手法があります。

これは、ここまで私が述べてきた自分との向き合い方によく似ています。

具体的にはお寺などの研修所に1週間こもって、これまで自分に関わりの深かった人(両親、配偶者、兄弟姉妹、恩師など)に対し、過去の自分の言動を

  1. お世話になったこと
  2. して返せたこと
  3. 迷惑をかけたこと

に基づいてひたすらに省みていきます。

睡眠、食事、風呂、トイレ以外の全ての時間をひたすら集中して内省し続けるという、一種の修行とも言えるものです。

かなり精神的にハードであり途中で脱落する人も多いそうですが、最後まで乗り越えることができれば、

  • 過去のあらゆる体験を素直に受容できる
  • 自己の価値を覚え、生きる喜びを覚えるようになる
  • 恨んでいた人に対しても感謝の気持ちが芽生える
  • 自他に対する否定的なこだわりから解放される

といった効果、実績があるそうです。

なので、私が推奨する徹底的に己と向き合う自分の見つけ方は、決して机上の空論ではなく、無意味な努力でもなく、確実に自分を一段上に成長させられる行為だと思っています。

本当の自分は「極限の内省」の先で見つかる

ここまでの内容を踏まえれば、自分探しの旅で自分を見つけようとすることがいかに浅く、甘く、軽はずみな行為であるかが分かるのではないでしょうか。

また、巷には様々な性格診断テストが溢れていますが、あくまで自分を理解するための補助的・断片的な情報でしかありません。

その結果だけで自分の全てを知ることなど到底できない。

さらには、たかだか数時間の社内研修で自己分析をさせられることもあります。

そんな計画的な、短時間の、スマートに見せかけた方法で自分自身を深く理解できるとでも思っているのか?

笑わせるな!!!


人間の心はそんな簡単に理解できるものではないはずです。

幾年もの時間をかけて自分の心と全身全霊で対決し、己の愛憎、虚実、美醜、悲喜、自己矛盾といった清濁全てを正面から呑み込み、喰らい尽くす覚悟を決めたその果てに、自分という人間の真実が見えてくる。

そうではないのか!?

「極限の内省」

本当の自分はその境地で見つかるのです。

まとめ

極限の内省を行うことには、自分の心を鍛え強くする効果もあります。

よく耳にする名言に

「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる
 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」

というものがあります。

まさに極限の内省を通じて本当の自分を見つけることで、この先の人生を、そして運命すら変えることが可能でしょう。

辛く過酷な道のりだとしても、自分と真摯に向き合い掘り下げるプロセスは必ずあなたの大きな力となる!

半端な気持ちで生きている世の中の大多数の人から浴びせられる批判や中傷、嘲りに負けない「確固たる芯」を作り出す!

混沌としたこの世の中を生きていくための、揺るぎなき決意の炎を生む!


今回私が紹介した方法、すなわち「極限の内省」を通じて、ぜひ本当の自分を見つけてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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