人生

常識や当たり前が嫌いなら、自分に合うものを選別しよう

今回の記事は「常識」がテーマです。

私は常識や当たり前が嫌いというか、あまり好きではありません。

様々な常識をどう捉え、取り入れ、或いはどう疑い、抗っていくべきか、私なりの考えを書いてみました。

皆さんにとって一つの参考になると思いますので、もしよければ読んでみてください。

世の中には多くの常識がある

この世の中には本当に多くの「常識」と呼ばれるものが存在しています。

例えば、

  • ゴミは分別する
  • 駅のホームは並んで電車を待つ
  • 夜は大きな音を出さない
  • 時間を守る
  • 他人の話は目を見て聞く

など、挙げればキリがありません。

我々はこれらの様々な常識に、半ば無意識に従って生活しています。

もちろん、その大半には合理的な理由があり、従うことで円滑な社会生活を送ることができるなどのメリットがあります。

ですが、常識を疑ってみる姿勢も必要だと私は考えています。

常識は時代や社会の動きで変わる

常識は時代や社会の動きによって大きく変化します。

例えば、昔は職場の室内でもタバコを吸えるのが当たり前でしたが、現在では絶対にそんなことはできません。

近年までは年末年始に年賀状を送り合うのが常識でしたが、脱炭素化を含む環境への配慮やデジタル化の進展に伴ってその常識は崩れ、年賀状を送る枚数は年々減少しています。

最近で言えば、会議は直接対面で行うのが常識だったのがコロナ禍の影響でむしろオンラインで行うことが当たり前となり、我々の価値観は大きく変容しました。

このように常識とは不変の概念ではなく、時の流れと共に変わりゆくものです。

常識は国や宗教で変わる

常識は国や宗教によっても全く異なります。

日本では首を縦に振ると「Yes」、横に振ると「No」を表すのが常識ですが、インドでは首を横に振ると「Yes」、ギリシャでは首を縦に振ると「No」と国によっては正反対の意味を表します。

日本ではお店でチップを払うことは基本的にないですが、海外ではチップを払うのが常識となっている国も多いです。

日本人の多くは宗教上食べ物に制限はありませんが、イスラム教では豚肉を、ヒンドゥー教では牛肉を食べないのが常識です。

このような感じで、常識はその人が生まれ育った環境により千差万別の様相を呈します。

全ての人に当てはまる常識は存在しない

「常識」の本質を言い表すアインシュタインの名言があります。

常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。

アルベルト・アインシュタイン


なかなか痛烈な言葉ですが、私は的を得ていると思っています。

この名言の通り、常識とはそれぞれの人が生きていく中で徐々に固まっていき、確立していくものです。

その人がもともと持っている気質や交友関係、社会的立場、環境要因などによって一人一人が考える常識は違ってきます。

だから、あらゆる人に等しく当てはまる常識なんてものはそもそも存在しえないのです。

「この常識は正しい」「この常識は間違っている」というように、画一的に常識の正誤、善悪を求めるのはナンセンスではないでしょうか。

実際、自分が正しいと思う常識を相手に押し付けてしまうことで、人間関係の軋轢を生む場面は枚挙にいとまがありません。

その常識が自分に合うか、合わないかを考える

では、我々は常識とどう向き合っていけば良いのか?

私は「その常識が自分に合っているかどうか」という基準で常識に従うか、反抗するかを判断するべきだと考えています。

例えば、世間一般では「朝食を食べる」ことが当たり前です。

朝食を食べないとエネルギーが不足し、仕事や勉強に集中できないと言われています。

ですが、私は朝食を食べないことを習慣にしています。

これまでの経験をもとに、朝食を食べるのは自分の体質に合っていないのではないかと疑問を感じて試してみた結果、食べない方が自分に合っている、パフォーマンスが上がると判断したからです。

もちろんこれが誰にでも当てはまる訳ではないでしょうし、押し付けてもいけないと思っています。

でも、このように常識に違和感を感じたならそれを疑い、自分に合わないと判断した場合は抵抗する勇気を持ってほしいのです。

常識の選別を行うことが重要

どんな人でも、世の中の普通からは外れた変わった性質や特徴を持っています。

それは即ち、どんな人にも「自分には合わない」と感じる常識があるということ。

・自分に合っている常識にはそのまま従う一方で、自分の考えや価値観、信念、気質、体質には合わない、向いていない常識は勇気を出して切り捨てるという選択をする。

・単に「常識だから」で済ますのではなく、「自分はどう思うか」「自分にとって適切か」と考える姿勢を常に持つようにする。

この「常識の選別」こそが非常に重要なのではないでしょうか。

また常識の選別を日々行っていくことは、惰性に流されずに自分の頭で考えて行動を選択することでもあります。

その姿勢は、人生における最大の課題の一つでもある「主体的に自分の人生を選び取る」ことの達成にも繋がっていくと私は信じています。

まとめ

以上、今回の記事では「常識」に対する私の考えを述べました。

あくまで一個人の考えですが、参考にしていただければ幸いです。

常識や当たり前が嫌いであれば、自分にとっての一つ一つの常識の妥当性を疑い、選別する。

そんな姿勢を大切にしてほしいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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